SCHOOL 実績紹介

九州エリア

松浦高等学校

Q.学校の教育方針や校風、伝統について教えてください。

長崎県立松浦高等学校は、市民の強い要望から1962年に設立されました。地域を代表する学校であるという自負、生徒が学校を創るという伝統、そしてチャレンジ精神は今も受け継がれています。また、穏やかな気質の生徒が多く、慈しみや助け合いが校風のひとつとなっています。伝統と新しさ、そして強さと優しさを併せ持つのが松浦高校です。
松浦高校は、現在、普通科と商業科の二学科で構成され、地域に根ざした学校づくりをめざしています。そして、生徒一人一人の進路目標を実現する学校です。将来は地元に戻り、郷土の発展に貢献できる人材を育てたいと思っています。
 
Q.今回制服を変えた理由を教えてください。

定員割れの状態が続いていた本校に対し、松浦市から、地元の縫製工場で生産された制服に替えることにより松浦高校の魅力を向上することができないかとの提案があったことがきっかけでした。そして24年ぶりに制服を改訂するにあたって、生徒が着用したくなるような制服にするために、生徒実行委員会を組織して生徒が制服を企画することにしました。生徒実行委員会は半年以上かけて制服の企画を行いましたが、生徒が中心となったおかげで高校生の発想や感性が存分に発揮されて、個性的で魅力的な制服を創ることができました。そして、課題であった生徒募集についても、地域の生徒数が減少する中、本校の充足率は大きく改善しました。
 

Q.キンロック・アンダーソンを採用した理由を教えてください。

「世界にひとつのオリジナルチェック柄」であることが大きな理由です。自分たちの着ている制服が世界にひとつのものであるということは、生徒の自尊感情を高め、学校に対する帰属意識や思い入れを高めると考えました。その認定を、英国王室御用達の「キンロック・アンダーソン社」が行い、認定証が発行されることで、チェック柄の所有権が松浦高校にあることを明確にでき、複製も防止され、オリジナル性が高まることも魅力でした。今回、認定されたチェック柄は、松浦高校のスクールカラーである落ち着きのあるダークグリーンと、松浦の海をイメージした松浦市の色であるウルトラマリンブルーを組み合わせてデザインされたもので、まさに本校にふさわしいチェック柄といえます。
 
 
Q.生徒のみなさんの反応はいかがでしたか?

生徒の評判は大変好評です。これまでに企画段階を含めてファッションショーを3回行い、時間をかけて周知したこともあって、本校が新しい制服を採用することは地域にも広く知られ、入学前から制服への関心は高かったようです。今回、本校に入学し、実際に着用している生徒達は「スカートの色が爽やか!世界にひとつのチェック柄なので素敵!」、「学校の雰囲気と合っていて爽やか。着ることで大人になった感じがする」などと感想を話しています。
 
Q.新制服を着る新入生へのメッセージをお願いします。

皆さんの着ている制服は、皆さんの先輩である生徒実行委員が創りました。半年以上の時間をかけて何度も話し合い、自分は決して着ることのない制服を、皆さんのために創ったのです。これは、大好きな松浦高校の次の時代をつくる後輩の皆さんに、個性的な制服を着用してもらい、松高生としての誇りと自覚を持ってもらいたいとの想いからです。この想いをカタチにしたものが、遠くから見ても松高生だと一目でわかる新制服の基本デザインです。また、地元で縫製され「メイドイン松浦」のタグが入ったスラックスや、松浦市の色であるウルトラマリンブルーが入った世界でひとつだけのチェック柄など、皆さん達を誇り高い「特別な松高生」にするための様々な仕掛けがしてあります。
皆さん、先輩達のそのような思いを受け止め、制服を大切に着てください。そして松高を、松浦を、長崎を支える人材となってください。



 
インタビューを受けていただいた方のお名前: 吉田 博利 様
学校HP URL:http://www.news.ed.jp/matsuura-h/